産業カウンセラー養成講座は中期に入りました。
ここでは逐語記録の作成があります。
産業カウンセラーの逐語記録の作成とは
面接実技の20分間のカウンセリングを
録音したCoとClの音声を文字に起こし各会話に
振り返りをつけて提出するものです。
さらに、その中の5分間を抜き出し
後でメンバーと発表しあいフィードバックをもらう
実技があります。
提出する迄、1か月の期間がありますが・・・。
先生からは一語一句書き出しなさい。「ハイ」とか
「ウー」とか「・・・沈黙5秒」とかも書くのよ。
振り返りの書き方は教科書見てね!
でした。
逐語記録作成のことは以前から知っていたので
どんな書き方がベストなのか?2か月程前から調べていました。
そして、ネットで評判が良いある本の存在を知り探し始めてました。
ある本とは『産業カウンセラーが逐語を楽しむ本』です。
アマゾンも楽天も売り切れ、販売元はもう作ってませんでした。
古本屋もずいぶん探し廻りましたが結局見つかりせんでした。
もう一冊は『産業カウンセリング事例に学ぶ
事例、逐語記録の書き方と検討』です
こちらは日本産業カウンセラー協会(東京都港区御成門)に
出向いて購入しました。
さて準備ができたので20分間の音声を文字に
起こし始めました。1日に5分間の音声を文字に
起こせば4日で終わると楽観的にね。
(作業手順として20分間を各5分の4ブロックに分けた。)
ところが、この5分間の音声ですが
何分不慣れなことなので、文字に起こすのに
同じところを何回も聞き直し15逐語を文字化しました。
作業時間は2時間、肩はパンパンになり、
かなりのエネルギーが消耗しました。
2日目は初日の音声を聞き直し
15逐語と照合、訂正してから次のブロック5分間の
音声の文字化をはじめました。
今日も2時間イヤホンをつけ音声に集中して
14逐語を文字化し充実した時間を過ごしました。
3日目は初日と2日目の音声、合計10分間と
29逐語と照合、訂正し2時間が過ぎました。
こんな感じを一週間繰り返し
ようやく20分音声をすべて文字化(55逐語)できました。
A4で16枚ですが文字化をどうしてもできない箇所がある
ので最後に見直すことにしました。
さて、ここからが本番です。
この55逐語に各振り返りをつけていきます。
これも同じようにブロックごとに作業しました。
振り返りの方法はClに対しては事柄の説明か、
Clの気持ちが隠れている場合はそれも記載した。
一方、Coに対してはロジャーズの3原則を反映させた。
Clの何を受容したか(事柄か感情)、今ならこう言いたい(応答)
或いは、今ならこう質問したいと記載した。
また逐語の中で主語が無かったり語尾が曖昧になった個所も
振り返り今ならはっきりとこう言いたいと記載した。
これは『産業カウンセリング事例に学ぶ事例、逐語記録の書き方と検討』
のP61参照した。
とにもかくにも、振り返りを正確に伝えるため
文言を3パターンに統一した。
すると作用時間が短縮でき、自分のどこが良くて
悪かったのかがパターン化して見えてきたのです。
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例)
Cl12:子どもの進路がハッキリしない・・・。
Co12:ハイ。子どもの進路がハッキリしていないとか。
振り返り
Co12:この発言は感情に受容できず事柄に反応してしまった。
語尾も曖昧になった。今なら「お子さんの進路が
ハッキリしないので心配なんですね」と応答したい。
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この振り返り方をパターン化させて55逐語の振り返りを
記載しました。
この経験がじつは一番大事です。
いろいろな本や情報を参考に苦労して見つけた打開策です。
今後のカウンセリングに役立つと思います。
先に紹介した見つけることのできなかった本
『産業カウンセラーが逐語を楽しむ本』には
次のようなノウハウが書かれているそうですよ。
振り返りの書き方
1.「~」というねらいで応答した(発言した)(質問した)(確認した)。
2.その結果、思うように応答できた(思うように応答できなかった)
(中途半端で終わってしまった)(言葉じりが曖昧になってしまった)など。
3.今なら「~」と言いたい。
よかったら参考にしてみてください。
さてさて、初めての逐語記録作成でしたが
要する時間は2週間以上かかりました。
それでもパーフェクトではありません。
次回は3週間前から取り組みたいと思います。
追記、この記事を書いたときには2016年は
この本は売り切れてましたが2017年にはアマゾンにありました。
関心のある方はどうぞ・・・
では。